カラニジキジは中国南西部の山地に分布し、オスは緑や紫の金属光沢を持つキジです。
オスは緑に光る頭、青い顔の皮膚、房状の紫色の冠羽を持ちます。胸は黒く、背は銅金色から紫緑色、腰の下部は白っぽくなります。メスは褐色で赤褐色の横斑があります。
カラニジキジは、中国の高い山にある草地や低い茂みで暮らす鳥です。地面で植物を食べ、季節ごとに姿を変える山の草花を利用します。岩の広がる場所と草が生える場所が入り交じる山腹には、食べ物を探して歩くこの鳥の暮らしがあります。
2022年に発表された研究では、中国・四川省の邛崍山脈で集めたふん百九十点に残る植物の遺伝子を調べました。分析で残った食べ物は三十五科、八十三属に及びます。繁殖期の八十一点と、それ以外の時期の百九点を比べると、食べていた植物の組み合わせが違っていました。
アブラナ科のタネツケバナ属は、どちらの時期にもよく見つかりました。一方、ケシの仲間などは、繁殖期以外で見つかることが多くなっています。同じ山で暮らし続ける鳥の食卓にも、季節をまたいで使う植物と、時期によって利用が変わる植物がありました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
邛崍山脈の食性研究では、薬用植物の採取が食べ物を減らす可能性が指摘され、生息地での採取をさらに制限することが提案されています。臥龍の生息地調査も、繁殖期とそれ以外で利用する小さな環境が異なることを示しました。草地や岩場を含む高山の環境を、季節を通して保つことが保全につながります。