ミャンマー北部の標高915~1,220mの川沿いの谷と周囲の丘にすむトガリネズミです。背中は茶色で腹側は濃い灰褐色、広葉樹林や混交林などの湿った森林で記録されています。
背中の毛は茶色で、腹側はより淡いものの濃い灰褐色です。
クランブルックシロハトガリネズミは、ミャンマーの最北部にある川の谷や、周囲の丘にすむ小さな哺乳類です。細長い尾をもち、尾の長さは頭と胴を合わせた長さに近いものもあります。
この種の名前の基準となるメスは、一九三一年一月十七日にナム・タマイ川の谷で採集されました。毛皮と頭骨は博物館に残されましたが、最初は別の種のアジアハイイロトガリネズミの仲間として扱われていました。新しい種として報告されたのは、採集から七十八年後の二〇〇九年です。
研究者は頭骨や歯の形、大きさの組み合わせを比べ、独立した種と判断しました。例えば上あごの歯の間隔や、奥歯の広がり方にも違いがありました。種名は、探検で標本を集めたクランブルック伯爵にちなんでいます。遠い谷で採集された小さな動物は、博物館で比較を重ねることで、ようやく自分の名前を得たのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇〇九年の原著は、この種の採集地を、哺乳類の固有種が多く、調査が少ない地域と記しています。保全の基礎として、昔の標本の場所を手がかりに、現在の分布や生息地の状態を確かめる調査が重要です。