カラヤマドリは中国南東部の山林に固有のキジです。オスは銀色の横斑がある長い尾をもちます。
オスは長い赤褐色の尾に銀灰色の横斑があり、首の横は白く、喉は黒色です。メスは小さく、赤褐色の頭頂とまだら模様の上面が目立ちます。
カラヤマドリは、中国の森林に暮らす鳥です。浙江省の古田山では、常緑の木と冬に葉を落とす木が混じる森や、針葉樹を含む森などを使います。木の種類や森の高さによって環境は変わり、この鳥が現れる場所にも違いがあります。森の中の暮らしは、季節の移り変わりとも結びついています。
2014年五月から2016年四月までの二年間、古田山の保護区に置いた自動カメラで、鳥の分布が調べられました。一キロメートル四方の区画のうち、四十四の区画で撮影され、独立した記録は二百十一回でした。冬と春には活動が捉えられる範囲が比較的小さく、夏と秋には広がっていました。
月ごとに比べると、平均気温が高いほど、鳥が見つかる場所の標高も高くなっていました。研究者たちは、暖かくなるにつれて高い場所へ移る傾向があると捉えました。水場の近さも、分布を説明する大切な条件でした。森のどこか一か所を使い続けるだけでなく、山の高さや水場と季節の変化が、この鳥の暮らしに重なっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
古田山の研究では、鳥の分布は標高、季節、水場など複数の条件と関わっていました。生息地を保全するうえでは、季節ごとに使う森や、水場を含む場所の広がりを把握することが重要です。保護区内でも、鳥が実際に使う範囲を調べることで、生息環境を具体的に捉えられます。