北アメリカから中央アメリカが原産の動物です。目のまわりの黒い帯と、尾の輪のような模様が目立ちます。
前足は指が細長く、食べ物をつかんだり扱ったりできます。毛色は灰色から茶色まで変化があります。
アライグマには、餌の入った扉を開ける順番にも、一頭ごとの違いが現れます。米国の野生のアライグマを調べた研究では、四種類の留め具を使った箱が置かれました。開けることに成功した個体は、どれも複数の種類を使いこなしています。同じ順番を毎回繰り返すのではなく、留め具を切り替えて餌を得ていました。
2024年の論文では、2016年と2017年の8月から10月に、米国ワイオミング州ララミーの庭などで行った試験を報告しています。箱には24の小さな扉があり、それぞれの中に餌が入っていました。四種類の留め具の箱を試した31頭のうち、七頭が複数の種類を開ける方法を覚えています。この七頭は全頭が三種類を開け、さらに五頭は四種類すべてを開けました。扉を開ける順序は、別の個体同士で比べた場合より、同じ個体の訪問同士で比べた方が似ていました。柔軟に方法を変えながらも、その一頭らしい開け方が記録に残っていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
原産地にあるカナダのブリティッシュコロンビア州は、2022年更新の案内で、アライグマとのトラブルを防ぐために、人の食べ物や建物への出入りを管理するよう勧めています。生ごみは建物や小屋の中で保管し、ごみ箱のふたを固定する方法を紹介しています。また、母親から離して子どもだけを移すと、餓死につながるおそれを挙げています。食べ物を与えて近づけることを避け、子育て中の家族にも配慮することが、原産地で人と暮らす場所を分ける管理につながっています。