木にとまり、水辺の木の穴に巣をつくる、色鮮やかなカモです。
繁殖羽のオスは緑や赤茶色の光沢と白い模様が目立ちます。成鳥のメスは灰褐色で、目のまわりに白い模様があります。
アメリカオシドリのひなは、壁を登るとき、尾の羽を支えに使います。生まれたばかりのひなを撮影した映像では、足を交互に運ぶよりも、小さく跳ね上がるように進んでいました。足の爪で表面につかまり、尾を壁へ押し当てて体を支えます。次の一跳びのために足を上へ伸ばす間も、尾は壁に触れ、体が後ろへ倒れるのを支えていました。
1974年の論文は、ひなの登る動きを毎秒64コマの映画に撮り、一コマずつたどった観察を報告しています。撮影には、細かな金網の垂直な面が使われました。尾のふわふわした羽には、長く硬めの軸があり、体を引き寄せて持ち上げる動きを助けていました。別の試験では、ふ卵器でかえったひなを、暗い箱で24時間過ごさせてから、上に明かりのある筒状の装置へ一羽ずつ入れています。ひなは上へ向かって跳び、壁につかまって外へ出ようとしました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アメリカオシドリの巣箱では、別のメスが卵を産み足すことがあります。イリノイ州シェルビービル湖周辺の1992年の調査では、解析した39巣のうち21巣で、このような産卵が確認されました。少なくとも一羽のひながかえった巣同士を比べると、卵からひなが巣を出た割合は、別のメスの卵がある巣で73%、ない巣で91%でした。巣箱を利用する数に加え、卵がかえり、ひなが出るまでの経過を把握することも、この地域の巣箱による保全管理に関わります。