記載されたオスとメスでは、腹部の後ろの縁がまっすぐです。
腹部には暗い茶色と白っぽい色のまだら模様があり、前方には大きな白い斑点があります。脚は明るい茶色で、濃い色の輪模様があります。
Madagascarchaea moramoraは、細く伸びた首のような部分と長いあごを持つ小さなクモです。前方の中央の目は盛り上がった部分に載り、あごの根元近くには下向きの小さなとげがあります。頭の上にも、短いとげが並んでいます。
このクモの名前の基準になったのは、二〇〇八年一二月一〇〜一二日に、マダガスカルのミキラの森で採集されたオスとメスです。二〇一八年の記載では、オスの体長は一・五三ミリメートル、メスは一・九八ミリメートルでした。確実に本種とされた標本はこの二個体で、別の地域のメスには、名前を決めきれないものも残りました。
研究者らが検討したのは、マロジェジの一個体とマソアラの三個体です。これらが本種なのか、似たMadagascarchaea ambreなのかは判定されませんでした。オスの体の細かな構造は種類を分ける手がかりになっていますが、メスだけの標本を同じように割り振る作業には課題が残ったのです。研究では、確実な二個体を詳しく記載しつつ、名前の定まらない四個体の採集情報も残しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一八年の記載で本種と確かめられた採集地は、マダガスカル北東部のミキラの森です。森の生息環境を保つとともに、追加の標本を調べて分布を確かめる調査が、保全の判断に必要な情報を補います。