ズキンハゲワシはサハラ以南のアフリカに広く分布します。動物の死骸を主に食べ、人の暮らしに近い場所にも現れます。
体は暗いチョコレート色で、首から頭頂にクリーム色の綿羽があります。顔は通常白く、興奮や不安が強まるとピンクや赤になることがあります。
東アフリカのケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダで、ズキンハゲワシの現在の分布と気候変化後の生息環境をモデルで予測しました。研究者は気温や雨量、標高、土地被覆の記録を組み合わせ、複数の将来シナリオを比べました。
調査地域全体の11.813%がモデル上の適地となり、そのうち35.954%は保護区の内側でした。国ごとの将来予測は気候の道筋によって異なり、保護区の外にも適地が広がる見込みが示されました。著者らは、国境を越える生息環境の保全を提案し、複数国が分布記録を共有して計画をつくる必要を述べています。気温や雨の季節的な変化が分布予測を強く左右しました。持続可能な開発の道筋では適地が広がる一方、化石燃料に依存する道筋では国ごとに異なる結果となりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
保護区の内外をまたぐ観察記録を各国で共有すると、ズキンハゲワシの生息地を国境に沿って守る計画に役立ちます。著者らは保護区外の適地も含む越境保全を提案しています。