ダーウィンレアは南米の平原にすむ、飛べない大型の鳥です。成鳥の羽先は白く、走るときは翼を使って進む向きを変えます。
成鳥は飛べず、羽の先端が白く、足の指は三本です。幼鳥はより茶色く、白い斑点がありません。成鳥らしい羽色は三年目に現れます。
ダーウィンレアは、南アメリカ南部の草原などを歩く、飛べない鳥です。チリのアイセン地方では、牧畜の圧力や狩猟、犬による捕食、巣の破壊などが個体群を減らしました。草原を区切る柵も移動を妨げます。広く歩いて暮らす鳥にとって、隣の土地へ行けることも、生息環境の大切な条件です。
2025年には、アルゼンチンのパタゴニア公園から、チリのパタゴニア国立公園へ十五羽が移されました。健康の確認や、新しい場所に慣れる期間を経て、鳥たちは草原へ放されました。両公園の距離は約九十キロメートルですが、柵などで自然な移動が難しい中、国を越えた協力で個体群を補う取組です。
この地域では、前年にも別の二十三羽を放す取組が報告されています。数を補うことに加え、遺伝的な多様性を増やすことも移送の目的です。種を運ぶ鳥が再び草原を歩けるよう、鳥の世話と生息地を回復する仕事が重ねられています。放したあとも、草原に暮らし続けられる環境が保全を支えます。
IUCNレッドリスト(保全機関の種紹介掲載) · 低懸念(LC) · 世界
パタゴニアの一部では、牧畜や狩猟、犬による捕食、巣の破壊、柵による分断などが課題です。保全施設での繁殖や移送、放鳥を、生息地の回復と組み合わせる取組が進められています。