川や池、水田などの湿地を利用する水鳥です。
成鳥では赤い額と黄色いくちばしの先が目立ちます。
水辺の草むらは、バンの巣を作る場所になります。ポーランド南西部の二つの地域では、見つかった巣の約92%がヨシやガマの仲間の中にありました。ほかにはスゲやイグサの仲間、水面へ垂れたヤナギの枝なども使われています。水辺に生える植物の種類や広がり方が、巣の置き場所に結びついていました。
1993年の報告は、ビェリコントの養魚池や水路と、ビトム・ロズバルクの産業用の池を比べています。前者では1982〜1989年、後者では1983年、1987年、1989年に観察が行われました。養魚池の地域では、波や水位の変化による巣の水没が繁殖失敗の一部を占めました。一方、草の帯が広く残る産業用の池では、この原因による失敗は記録されていませんでした。開けた水面と岸辺の茂みが組み合わさる小さな違いが、巣を取り巻く条件を変えていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
環境省が2026年3月に公開した日本のバンの評価情報では、1970年代から減少が続いているとされています。原因として、開発で湿地が減ること、湿地が乾いて植物が変わること、水田の整備に伴って水生生物などの餌が減ることが考えられています。湖沼や川、水田に残る草むらと、水生生物のすみかを保つことが、日本での保全の課題になります。