ブライスホオヒゲコウモリは、細くとがった鼻先と茶灰色の背の毛を持つコウモリです。暖かく開けた草地などで昆虫をとります。
ホオヒゲコウモリ属の近縁種M. myotisより小さく軽く、鼻先は細くとがっています。背中の毛は茶色がかった灰色で、耳は短く細い形です。
フランス・アルプスの出産・子育て用のねぐらでは、ブライスホオヒゲコウモリと近縁種のMyotis myotisが同じ場所に集まります。Afonsoらは2012年5月から8月にふんを250件採取し、個体ごとの特徴を調べました。210件から165個体を見分け、その内訳はM. myotisが140個体、ブライスホオヒゲコウモリが12個体、交雑と判定された個体が13個体でした。見た目ではよく似た種の集まりを、遺伝的な情報から記録しました。
確認された種の割合は季節の進行とともに変わりました。最初の四回はM. myotisが大半を占めましたが、8月末の試料ではM. myotisが39.3%、ブライスホオヒゲコウモリが35.7%、交雑と判定された個体が25%でした。この時期にねぐらにいた数は50個体未満と推定されています。ふんから個体を見分ける方法により、動物を捕まえずに、混じり合うコウモリの種類と季節変化を調べられることが示されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
フランス・アルプスの一つの母子ねぐらで、5月から8月までに採取した試料の種構成が季節とともに変化し、8月末にはブライスホオヒゲコウモリが35.7%を占めました。ふんによる個体識別は、混合コロニーを捕獲せずに調べる方法として紹介されています。