ヒメケナシフルーツコウモリは、ニューギニア島と周辺の島々で記録された果実食のコウモリです。背中側の翼膜が見えるのが特徴で、スラウェシ島の記録は不確かとされています。
毛は一様に濃い褐色です。背中の中央で翼膜が合わさり、露出した部分の裏側には毛が残ると記されています。
パプアニューギニアのウィルヘルム山で行われた熱帯雨林の標高調査では、標高711メートルの休耕中の食用地に張った網で、ヒメケナシフルーツコウモリの成熟したメス1頭が捕獲されました。それまで報告されていた標高記録の上限は600メートルで、今回の捕獲地点はその111メートル上でした。
ヒメケナシフルーツコウモリ(Dobsonia minor)の高標高記録は、この成熟メス1頭です。同じ調査は2014年から2017年に二つの標高勾配で4回行われ、43種のコウモリを記録しました。この種を含む6種で既知の標高範囲を超える記録が得られ、著者らは過去の調査が不足し従来の分布域が十分記録されていなかった可能性が高いと解釈しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。