くちばしの上に横じま状のふくらみがある、熱帯の森の鳥です。
翼は黒く、尾は白です。成鳥ののどの袋はオスが黄色、メスが青色ですが、若いメスでは黄色です。
インドネシア・中部ジャワのウンガラン山では、シワコブサイチョウの巣を8か所調べ、うち6か所で繁殖中の巣が確認されました。調査地は標高900〜1,200メートルで、巣のある木は高さ24〜35メートル。地上1〜27メートルの位置に巣穴がありました。利用された木にはフトモモ属やCratoxylum属などが含まれます。
サイチョウ類は木の幹の空洞を巣に使うため、大きな木が残る森林の構造が繁殖場所の一部になります。ただし、この調査は一つの山で8巣を記録したものです。樹種や高さの数字を他の地域にそのまま当てはめず、巣穴を作れる木がどれだけ残るかを場所ごとに調べる必要があります。巣穴の数や使われ方を毎年記録すれば、繁殖に使える木が残っているかを地域ごとに比べられます。
IUCN Red List · Vulnerable (VU) · Global
シワコブサイチョウはIUCNレッドリストで2018年に世界全体の危急(VU)と評価され、個体数の減少が見込まれています。評価は、森林の大きなまとまりに依存し、広い範囲の森林減少と狩猟圧が脅威になると説明しています。ウンガラン山の巣調査は繁殖木の条件を示す地域記録です。森林を守る取り組みでは、木々の面積だけでなく、大きな木や巣穴が残る構造にも目を向ける必要があります。