バンクーバーマーモットは、カナダのバンクーバー島の山地草原にすむマーモットです。茶色の体に白い斑点が見られ、巣穴の中で冬眠します。
茶色の毛に加え、鼻先、あご、額、胸に白い部分があります。
バンクーバーマーモットの保全繁殖では、2000〜21年に四施設で蓄積された記録が分析されました。過去に繁殖実績のあるオスとメスの組み合わせ379件を調べると、子を離乳まで育てたのは53%でした。若いオスほど成功しやすく、前年に子を育てたメスは翌年も成功する確率が高いという結果です。
この研究は、施設での繁殖が野外個体群を支える取り組みの一部であることを説明しています。ただし、飼育下で子が育つことと、放した後に野生で生き残ることは別の課題です。年齢や過去の繁殖だけで組み合わせを決められるわけでもなく、遺伝的な多様性を保つ管理との両立が必要だと論文は論じています。また、過去にも組んだペアと繁殖に成功したペアでは、糞中のストレス関連ホルモンが低い傾向でしたが、関係の安定が原因かは未確定です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2000〜21年の飼育繁殖記録では、既に繁殖実績のある組み合わせでも離乳まで育ったのは53%でした。オスの年齢やメスの前年の繁殖成功が関連しましたが、遺伝的な多様性を保つ組み合わせ管理も必要です。研究は飼育下の繁殖についての分析で、放獣後の生存や野外個体群の増加は測っていません。施設での改善を野外の回復と同一視せず、双方の結果を別々に確認する必要があります。正式な現況区分は本資料では扱いません。