オウギワシは中米から南米の熱帯林にすむ大きな猛禽です。顔を囲む羽毛と、樹上の獲物を狩る力強い暮らしが特徴です。
顔の羽毛が丸い輪のように広がり、音を耳へ集める働きがあると考えられています。くちばしの先は強く曲がっています。
2026年6月、パナマのソベラニア国立公園で撮られたオウギワシの写真に、青い足環が写っていました。文字は「LV」。保全団体が十七年前に野生へ戻した、ブルーLVと呼ぶメスでした。森で暮らす大型のワシを長く追ううえで、一枚の写真と足環が、同じ個体を確かめる手がかりになりました。
この鳥は野生で生まれ、若いころに銃で撃たれて翼を骨折しました。救護と治療を経て、2009年に推定三歳で森へ戻されました。その後も時折目撃され、2026年の写真では、おとなの黒と白の羽を持つ姿が確認されています。放した日から、森で生き延びた先の記録へつながった例です。
オウギワシには、大きな木のある森が必要です。森林の減少や巣の破壊、鳥への発砲などが脅威になります。パナマでは、地域の先住民の人々と協力し、巣や行動を見守り、鳥の暮らしを伝える活動が続いてきました。森と鳥を守る取組に、住民や野鳥を見る人の記録も役立っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
森林の減少、巣場所の破壊、発砲などが脅威です。パナマでは、地域の人と巣や行動を見守り、教育や救護を組み合わせる活動が行われ、放した後の長期的な目撃記録も保全に役立っています。