コビトジャコウネズミはとても小さなトガリネズミで、ポルトガル本土の地中海性地域にも見られます。
背中は灰褐色、腹は白っぽい毛でおおわれます。丸い大きな耳と長い明るいひげ、毛に覆われた長い尾があります。
コビトジャコウネズミの声を詳しく調べた研究では、45匹を飼育下で観察し、成獣と子どもの発声を録音しました。研究者は高品質な1,131回の声を選び、音の高さや長さなど22項目を測定。悲鳴、鋭い鳴き声、その中間の声、短いさえずりという四つの型を見分けました。
分類を分けて終わりではなく、声の間に段階的な変化があるかも分析されました。子どもの声と成獣の声には違いがあり、さえずりは主に社会的なやり取りの場面で、ほかの型は不快な状況で多く記録されました。小さな体の動物でも、声の組み合わせから状況を伝える手がかりが得られることを示した研究です。分類には、似た音の間にある連続的な変化を扱える解析法も用いられました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ギリシャ中部テッサリアの農地で、1万以上のフクロウのペリットを分析した研究では、コビトジャコウネズミの記録は重い粘土質やVertisol土壌と関連し、非灌漑地や集約度の低い農地との関連も示されました。フクロウの餌から得た地域的な分布傾向で、個体数を直接数えた結果ではありません。土壌と農地管理を併せて記録することが、この地域の生息状況を追う手がかりになります。