ブチクスクスは、枝などをつかめる長い尾を持つ有袋類です。ニューギニアでは低地の熱帯林で、オーストラリア北東部ではマングローブ林でも暮らし、葉を主に食べます。
尾は長く、毛がなく、裏側にはざらついた小さな突起があります。この尾は枝などをつかむのに使われます。
インドネシア・西パプア州のテルク・ウォンダマでは、保護区に指定されていない生産林でクスクスを調べました。調査は二〇二〇年十一月から三か月間、歩いて数える方法と自動撮影カメラで行われました。
歩行調査では九頭、自動撮影カメラでは二頭が記録されました。複数のクスクス種を対象にした調査で、出会った個体は観察線上に一頭ずつ現れることが多く、すべての線で見つかったわけではありません。
種ごとに見積もると、ブチクスクスの個体数と密度は調査対象のクスクスの中で最も低い値でした。一か所の生産林で得られた値が、他の地域と比べる手掛かりになりました。複数の方法で得た記録が、保護区外の森林に暮らすクスクス類の現地情報に加わりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
保護区外のテルク・ウォンダマ生産林の調査では、対象となったクスクス類の中でブチクスクスの推定個体数と密度が最も低い値でした。