人家の屋根や壁の隙間に巣を作る小鳥です。日本では人里と結びつきが強く、頬の黒い模様が目印になります。
頬に大きな黒い模様があります。
スズメは、オスもメスものどに黒い模様があります。群れで餌を食べるときには、仲間をつついたり、追い払ったりして、餌を取る場所をめぐる争いが起こります。
二〇二二年の研究は、ハンガリーのデブレツェン大学周辺に暮らすスズメを調べました。鳥には色の違う足輪を付け、のどの黒い部分を写真で測っています。二〇一五年と一六年の冬には、台に開けた一二一個の穴のうち一〇個だけにトウモロコシの餌を入れ、集まった鳥の争いを撮影しました。
分析に使われたのは、勝ち負けが分かる四六六件の争いと、足輪で見分けられた三二個体の情報です。メスでは、のどの黒い部分が大きい個体ほど勝つ確率が高いという関連がありました。また、餌台に集まる鳥が密になるほど、メスの勝つ確率は下がっていました。見た目がよく似たオスとメスでも、模様と争いの結果の結びつきには、性別による違いが表れていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
環境省は二〇二四年一〇月、長期調査「モニタリングサイト一〇〇〇」の報告で、里地や森林・草原におけるスズメの減少傾向を公表しました。研究者や市民調査員などが継続して身近な自然を調べ、その結果を保全施策に生かしています。環境省は、里地里山などで民間の取り組みによって生物多様性が守られている区域を「自然共生サイト」として認定し、こうした取り組みを広げる方針も示しています。