マダガスカルの森林にすむ小さなキツネザルです。夜に食べ物を探し、昼は木の穴などで眠ります。
大きな目と短い手足を持ちます。毛は茶色みのある灰色で、腹側は淡い色です。
マダガスカル西部の乾燥林で、ハイイロネズミキツネザルの暮らしを一次林と二次林で比べた研究があります。1993〜95年、一次林の150地点と、1950年ごろから再生してきた二次林の129地点に罠を置き、毎年4夜ずつ調べました。別の調査で樹洞と林内の気温を43日間測ると、一次林の樹洞の最高気温は平均28.8℃、二次林では32.0℃でした。前年に標識した個体は、一次林では10〜20%が再び捕まりましたが、二次林では再捕獲がありませんでした。
二次林では大木や倒木も少なく、体温を下げて休む場所となる樹洞が限られます。研究者は、乾季に体温やエネルギー消費を下げる休み方が、二次林では難しくなる可能性を示しています。ただし、捕獲調査では休んでいる個体が罠に入らないこともあり、捕獲数は森の個体数そのものではありません。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界全体
森林の変化に比較的対応でき、分布内の保護区にも生息します。森林の減少が続くマダガスカルでは、すみかを残すことが重要です。DLCでは、遺伝的多様性を保つ指針に沿って飼育下繁殖が行われています。
IUCNレッドリストの世界評価では、ハイイロネズミキツネザルは低懸念(LC)です。2020年4月5日の評価では、個体数は減少傾向とされています。