オーストラリア東部の森で、木から木へ滑空する有袋類です。
前足の小指から足首まで皮膜が広がります。長くふさふさした尾で滑空中の姿勢や向きを調整します。
フクロモモンガは、かつてオーストラリア東部や北部に広く分布する一種として扱われていました。Cremonaらは、昔と現在の標本を集め、遺伝情報と体の特徴を合わせて比べました。その結果、従来Petaurus brevicepsにまとめられていたグループに、フクロモモンガ、P. notatus、P. arielの三種があると示しました。
三種のうち、フクロモモンガとP. notatusは近い仲間で、体の違いはわずかでした。一方、P. arielはP. norfolcensisとP. gracilisに近い仲間としてまとまりました。分類の見直しは、広く一種とされた動物の範囲を整理し、それぞれの種に合わせて保全を考えるための土台になります。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(Petaurus breviceps)
IUCNの2016年世界評価では、フクロモモンガは低懸念(LC)とされました。評価が出た後、2021年にフクロモモンガ類を三種に分ける分類研究が発表されています。米国哺乳類学会のMammal Diversity Databaseは、現在のPetaurus brevicepsも低懸念として掲載しています。