スナネズミは、モンゴルや中国北部などの乾いた草原・ステップに暮らすネズミの仲間です。穴を掘り、植物の種や草などを探して食べます。
毛は灰色から黄褐色で、毛先が黒っぽく、腹側は白っぽい色です。
スナネズミの野生個体群を調べた研究は、中国・内モンゴルの半乾燥草原にある一地点で行われました。研究者は2014年4月から2017年9月まで、およそ半月ごとに捕獲と再捕獲を行いました。期間中に359頭を個体識別し、合計2,457回の捕獲記録を集めました。
一年のうち個体数が最も多かった時期の数は、2014年から2017年にかけて小さくなりました。分析では、気温が上がると生存率は初めに上がり、その後下がる曲線状の関係が示されました。気温は新たな個体の加入を増やす一方、個体数が多いほど加入は少なくなる傾向でした。繁殖期は4月ごろに始まり、6月から7月ごろに盛んになり、7月末から8月初めに終わりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
内モンゴルの調査では、気温と生存率の関係は直線ではなく、個体数の多さは新たな個体の加入を抑える形で現れました。著者らは、気候の変化が小型哺乳類の個体数に与える影響を考えるうえで、気温と個体密度の両方を調べる重要性を示しています。