太いくちばしと盛り上がった額が目立つカラスです。日本では林や街など、さまざまな場所で見られます。
くちばしは太く、額は大きく盛り上がっています。
ハシブトガラスは、いつも一緒に暮らす仲間の姿と声を結び付けて覚えます。目の前にいた仲間とは別の個体の声が聞こえると、同じ個体の声が聞こえたときより、声のした方を早く、長くのぞき込みます。目に映る姿と、耳に届く声を組み合わせて、仲間を見分けているのです。
2012年の研究では、東京で捕獲され、その後一年以上同じ飼育場所で暮らした七羽を調べました。向かいのかごにいる個体を一分間見せ、仕切りで見えなくしてから、録音した声を流しています。姿を見せた個体と声の主を一致させる場合と、別の個体にする場合を比べました。一緒に暮らしてきた仲間では、不一致のときに反応が強くなりました。つくばで捕獲され、実験前には会ったことのない個体を見せた場合には、同じような違いは現れませんでした。共に過ごしてきた相手の姿と声が、一つの相手を表す情報としてつながっていることが分かります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
日本の街では、ハシブトガラスを含むカラスと人との摩擦を減らす管理が行われています。東京都環境局の2025年5月の案内は、被害のない巣を見つけただけなら撤去は不要とし、ごみ集積所ではネットやふた付き容器で餌に触れられなくする方法を示しています。巣や巣立ち直後のひなの近くでは親が守ろうとするため、距離を置くことも案内されています。人の食べ物への依存や繁殖期の接触を減らす、地域の共存対策です。