スラウェシ島北西部の山地林で記録された小型のトガリネズミです。原記載では標高約1400〜1600mの山から採集されました。
体毛はほぼ一様な褐色で、足、耳、尾も褐色です。尾は頭胴長より短く、尾の約4分の3に剛毛があります。
ダコ山では、この種とクロキドゥラ・レアという別種が、標高約1600メートルの同じ高さに暮らしています。どちらも島のトガリネズミの中では体が小さい仲間です。同じ山の低い場所にもレアがいます。
ところが、もう一つの発見地であるブリオフート山では様子が違いました。研究者は採集した個体の骨や遺伝子を比べて種を区別しました。2021年の報告にまとめられた採集地点では、本種が標高1375~1390メートル、レアが400~1210メートルで得られています。この山では、二種の記録された高さが重なっていませんでした。研究者は同じように小さな種が共存する理由を考え、体の大きさや食べ物、落ち葉の環境との関係を、今後調べる課題に挙げています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二一年の原記載で本種が確認されたのは、ダコ山とブリオフート山の山地林です。著者らは、ダコ山の西と南、ブリオフート山の東にある山々で、さらに調査するよう提案しました。既知の森林を残すとともに、周囲の山でも分布を確かめることが、この小さな動物の生息地を守るための基礎になります。