灰色がかった茶色の長い毛と、根元がふくらんだ尾をもつベトナムのトガリネズミです。
体の毛は長く密で柔らかく、背と腹は灰色がかった茶色です。尾の根元はふくらみ、短い剛毛は根元側に限られます。
Crocidura sokoloviは、頭と胴の長さに近い、長い尾を持っています。頭骨は口元の部分が細く、脳を包む部分は丸く盛り上がっています。上あごの最初の前歯は小さく、先の突起も細い形です。尾や頭の各部分の形や比率にも、この動物の特徴が表れています。
二〇〇七年の研究は、本種三頭と、よく似た大きさのCrocidura attenuataを比較しました。本種三頭の頭と胴の長さは七〇〜七八ミリで、比較した仲間の範囲に収まります。一方、尾は六五〜六八ミリあり、比較した仲間の四一〜六一ミリを上回っていました。
頭と胴の長さに対する尾の長さは、本種では八七〜九三%でした。研究者は頭骨や歯も測り、口元の幅と頭の後ろ側の幅などの組み合わせを比べています。見た目が似た動物を調べるときには、体の長さに加え、各部分の比率も違いを見つける手がかりになりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の採集地があるゴックリン山域では、森林を残すことが保全の基盤です。一九九六年と一九九八年の調査を基にした一九九九年の保全計画は、当時の木材採取を課題として挙げ、森林の保護と管理の強化を提案しました。二〇〇四年に本種が得られた高地の常緑林や背の低い林を守り、生息場所を調べ続けることが重要です。