マダガスカルの北西部や東部の森林にすむキツネザルです。昼も夜も活動し、果実を中心に食べます。
オスとメスはよく似た灰褐色で、顔は黒っぽく、目は橙色から赤みのある色です。
マダガスカルのアンカラファンチカ国立公園で、ブラウンキツネザルの一群を1年間観察した研究があります。研究者は、日中と夜の活動、食べ物、気温、日差し、森の水分量や木々の葉の茂り方を調べました。行動は1分ごとに記録し、雨季と乾季を比べています。雨季には昼間も活動していましたが、乾季は昼ごろに休み、朝夕に活動が増えました。
乾季の後半、昼は水分の多いランの仲間の葉を食べ、夜は果実を探して移動することが多くなりました。日差しが強いほど日中の活動が減り、森の水分が多いほど活動が増えていました。研究者は、これらの観察から、昼の休息で暑さと水分の損失を抑え、葉から水分を取り、夜に果実を食べることで食事を補っている可能性を示しました。
IUCNレッドリスト · 危急(VU) · 世界全体
IUCNの2020年版世界評価で、ブラウンキツネザルは危急(VU)に分類されています。2019年の準絶滅危惧(NT)から区分が変わり、IUCNの一覧では種の状態そのものの変化が理由とされています。ASMの哺乳類分類データベースも、現在のIUCN区分を危急としています。