ボルネオヤマネコは、ボルネオ島の森林にすむ、めったに見つからない野生のネコです。姿の記録はありますが、食べ物や暮らしには分からない点が多く残ります。
毛色は栗色がかった赤が一般的ですが、灰色の個体も記録されています。丸い頭と小さく丸い耳を持ち、尾は長いです。
ボルネオ島中央カリマンタンの小型ネコ類を調べるため、セバンガウで2008年から2018年までカメラトラップ調査が続けられました。別の地域ルンガンでも調査が行われ、ボルネオにすむ小型ネコ科4種すべてが両地域で確認されました。ボルネオヤマネコはその4種の一つです。
ルンガンでは本種の記録が少なく、詳しい活動時間を分析できませんでした。著者らは、目撃が断続的だったことについて、森林が保護されていない状況が関係する可能性に触れています。セバンガウでは本種を含む3種の活動時間が柔軟で、10年間の記録から他種との時間帯の重なりも調べられました。セバンガウでは泥炭湿地林のカメラ記録が10年間蓄積され、スンダウンピョウとの活動時間の重なりも比較されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ルンガンの森林でボルネオヤマネコの記録は断続的で、著者らは森林の未保護状態が関係する可能性を示しました。