Uropsilus huanggangensis は、中国・江西省の武夷山にある黄崗山だけで記録されたトガリモグラの仲間です。記載論文は、背中が暗いチョコレート色で、採集地の周辺に針葉樹林や低木の草地が広がると報告しています。
記載論文で調べた標本は、背中の毛が暗いチョコレート色で、腹側はそれより少し薄い色でした。尾は細く、体よりやや短めです。
Uropsilus huanggangensisの鼻先は、とても長く伸びています。上あごの最初の前歯は幅広く、口の先で左右に広がるような形です。その前歯と次の前歯の間には、はっきりしたすき間があります。小さな頭の先に、特徴のある歯が並んでいます。
二〇二三年の研究は、黄崗山で得られた五頭の標本を調べました。鼻先は約十二ミリと記載され、頭から胴までの長さは平均約七十二ミリでした。研究者は頭骨や歯の長さと幅を測り、近縁の種類と比較しています。鼻先だけでなく、歯の並びや頭骨の幅を組み合わせることで、本種の形を明らかにしました。
研究ではさらに、二つのミトコンドリアの遺伝子と三つの核の遺伝子を調べました。五頭はDNAの分析でも一つのまとまりを作り、既知の種と区別されました。小さな歯の形から遺伝子まで、別々の手がかりを重ねた調査が、山にすむ動物の新しい種類を見つける助けになりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の産地は武夷山国立公園の江西地区にあります。国家林業・草原局が二〇二六年一月に公表した記事は、この地区で巡回による保護や森林火災への備えが行われていると報告しています。本種は限られた標本から記載されたため、周囲で分布と生息数を調べ、森や草地の状態と合わせて確認することが保全に役立ちます。