湿地の上を飛びながら餌を探す猛禽です。オスは白や灰色を多く含む色、メスは褐色が目立ちます。マダガスカルやコモロ諸島に分布します。
オスは頭と背が黒っぽく、下面は白く、翼の上面には淡い灰色の帯があります。メスは上面が褐色で、頭や下面にも褐色の縞があります。
マダガスカルチュウヒは、湿地に巣を作り、その周りの草地やサバンナを狩り場にしています。マダガスカル中央高地のアンボヒタンテリ保護区で、1997年と1998年の繁殖期に見つかった11巣は、すべて湿地の草木に作られていました。水面からの高さを測った9巣では、平均43.2センチでした。
オスが巣のメスに餌を渡す166回の観察では、88.8%が空中での受け渡しでした。巣で記録した餌272点を数えると、昆虫が48.2%、ヘビが20.9%、鳥が20.6%。餌の数では昆虫が最多でしたが、重さでは鳥類が最大でした。2005~06年の広域調査でも、湿地は主な営巣地、草原やサバンナは餌を探す場所として使われていました。水辺と草地の組み合わせが、巣作りと狩りの両方を支えています。
IUCNレッドリスト · 絶滅危惧(EN) · 世界全体
2025年のIUCNレッドリスト評価では、マダガスカルチュウヒは世界全体で絶滅危惧(EN)です。成熟個体は500羽未満と推定され、個体数は減少傾向にあります。評価資料は、島々に分かれた小さな個体群のうち3つが、地域から姿を消す危険が特に高いとしています。