白黒の体と長い尾を持つカラスの仲間です。英国では、近くで見ると黒い羽にも青や緑の光沢が見えます。
英国の鳥では、翼の黒い羽は紫がかった青に、尾は緑色に輝いて見えます。
Pica picaは、小枝などを組み合わせて巣を作ります。卵を置く部分には粘土も使われ、その上を屋根のような構造が覆うことがあります。街に暮らす鳥は、周囲にある人工の材料も巣へ取り込んでいます。
二〇二一年七月、ベルギーのアントワープの病院の中庭で、鳥よけ用の針を組み込んだ巣が見つかりました。建物へ鳥がとまるのを防ぐため、細い針を並べた帯状の器具です。繁殖期が終わった十月に回収した巣を調べると、屋根の部分だけで六十一本の帯に、六百四本の金属の針がありました。
近くの屋上では、器具が付いていた接着剤の跡が残り、巣の近くにあった針がなくなっていました。著者らは、鳥が屋上から材料を外した可能性を考えています。針が屋根に多く使われたことから、巣へ来る他の鳥を遠ざける働きも提案しました。人が鳥を遠ざけるために置いた物が、鳥の巣へ組み込まれた例です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
英国のRSPBは、本種を英国の保全区分「Green」に掲載しています。街で人工物を巣材にする行動は、鳥と人の環境との関わりを知る題材にもなります。二〇二三年の巣の研究は、鋭い材料を使う巣と使わない巣で巣立ちの成功を比べ、自然の枝と人工の針のどちらを選ぶかを調べることを今後の課題に挙げています。