ヨーロッパヒメウは、岩の多い海岸で暮らす海鳥です。魚を追って潜水し、繁殖期の成鳥には冠羽が見られます。
羽は暗い緑色の光沢を帯び、細長いくちばしの先は鉤状で、口の端は黄色です。繁殖期の成鳥には頭頂の冠羽が現れます。
2022年6月前半、ロシアのバレンツ海にあるウラ・グバで船から海岸を調べたところ、ヨーロッパヒメウの成鳥170羽と繁殖していない個体37羽が確認されました。海岸沿いでは、これまで繁殖が知られていなかった場所に2つの繁殖地が見つかりました。
メドヴェジ岬からヴォリ岬の間では、少なくとも76つがいが巣を作っていました。1か所では13つがいがウミウと同じ岩棚に営巣し、もう1か所ではヨーロッパヒメウだけの63つがいが確認されました。近くのシャラポフ島では成鳥163羽と繁殖していない個体19羽が確認され、シュリノフ諸島では成鳥7羽と若鳥18羽が見つかりました。新しく見つかった繁殖地は、ロシアのバレンツ海沿岸での分布を示す新たな観察記録となりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
調査報告では、バレンツ海沿岸での分布の変化が示されましたが、その原因は手元の観察記録だけでは特定できませんでした。繁殖地の変化を把握するため、今後も沿岸の調査が必要と述べています。