背中が褐色、おなかが淡い褐色の猛禽です。シベリアからモンゴル、中国、日本に分布します。
メスはオスより大きくなります。体の背面と下面では褐色の濃さが違います。
日本で冬を過ごすノスリ22羽に衛星発信器を付け、移動を追った研究です。捕獲地を離れた個体では、2008〜2016年の春に北上65回、2008〜2015年の秋に南下55回が記録されました。移動回数は個体数とは異なります。
追跡できた17羽の夏の滞在地は、サハリンが10羽、北海道と本州北部が各3羽で、1羽は不明でした。春の経路は一つではありません。中国地方では瀬戸内海沿いか、さらに内陸側を東へ進み、本州東部からは日本海側の津軽半島を通る道と、太平洋側から下北半島を通る道が北海道へ続いていました。秋は春の経路をたどり、南下を最後まで追跡できた14羽中13羽が捕獲地点へ戻りました。若鳥1羽は捕獲地点とは異なる場所で冬を過ごしました。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界
IUCNの2021年の全世界評価は、ノスリを低懸念(LC)とし、個体数の傾向は不明としています。環境省の第5次レッドリストでは、オガサワラノスリ(Buteo japonicus toyoshimai)が絶滅危惧IB類(EN)、ダイトウノスリ(B. j. oshiroi)が絶滅(EX)です。これは日本の島に分布する亜種についての評価です。