マレー半島の森林にすむサルで、目のまわりの白い模様と、葉を食べる暮らしが特徴です。
毛色は地域によって茶色、灰色、黒っぽい色まで変わり、腹側や後ろ脚、尾は淡い色です。灰色の顔には目のまわりの白い輪のような模様があり、子は生まれたとき黄から橙色で、成長につれて灰色や褐色になります。
マレーシア半島南部、ジョホール州のブキット・ソガ・ペルダナは、49.3ヘクタールの森林保護区です。ここに暮らすダスキールトンは、移動に最も長い時間を使い、採食、休息を続けていました。保護区は市街地に囲まれ、個体群も分断された森で暮らしています。調査では、群れが眠る木とよく使う木の位置も記録されました。
2017年11月から2018年2月の観察では、人の有無など周囲の条件によって行動に違いがありました。調査対象は観光客に慣れていない半野生群で、鳴き声、争い、子育てを助ける行動を含む九種類が記録されました。毛づくろいは11月の8.23%から翌年2月の13.86%へ増えました。論文は、自然体験型の観光を森の保全につなげる案を示しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
マレー半島では、農地転換、生息地の分断、ペット取引、開発が本種の脅威です。ブキット・ソガ・ペルダナも市街地に囲まれて分断され、論文は野生生物観光を保全策の一つとして提案しています。