アジア北部の森林などで、地面と木の上を行き来するシマリスです。
背中は黄色みのある茶色で、濃い筋と明るい筋が縦に交互に並びます。胸や腹は白くなっています。
シベリアシマリスは、どんぐりを土に隠すとき、場所も選ぶようです。中国東北部の温帯林で行われた研究では、モンゴリナラのどんぐりを使い、土の水分量と貯蔵場所の関係を調べました。研究者は水分の違う土を用意し、小さな区画での試験、半自然の囲いでの試験、野外で自由に動く個体の試験を行いました。シマリスは水分の多い土を選んでどんぐりを埋め、観察者が埋めた人工の貯蔵場所も、湿った土ほど多く回収しました。
オークは湿った土で発芽しやすいため、この場所選びは、木の種を芽が出やすい環境へ運ぶ「方向性のある散布」になると論文は解釈しています。どんぐりを蓄える行動が、食料の確保だけでなく、木の種をどこへ届けるかにも関わることを示す例です。土の状態が、森の種子の行き先を左右します。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベル)
IUCNレッドリストの世界評価では、シベリアシマリスは低懸念(LC)です。評価日は2016年9月11日で、個体数傾向は「安定」と記録されています。広い分布と大きな個体群があり、減少は確認されず、広い範囲に及ぶ大きな脅威も知られていないという説明です。一方、EUはシベリアシマリスを「連合にとって重要な外来種」の一覧に掲載しています。2025年8月7日付の統合規則でも名前が確認でき、学名はTamias sibiricusとEutamias sibiricusを併記しています。世界全体の絶滅危険度と、地域の外来種対策は、対象の範囲が異なる情報です。