イベリアハタネズミは、イベリア半島に固有のハタネズミで、湿った土と多年草がそろう場所に暮らします。
頭は幅広く、耳は短く丸いです。背中は黄褐色からオリーブ褐色で、腹側は灰色から白っぽく、毛は厚く硬めです。
ポルトガル南部アレンテージョで、道路の近くにある2つの草地のイベリアハタネズミ16個体を電波で追跡しました。一方は道路沿いの小さな区画、もう一方は広い草地でした。道路沿いの区画にいた個体は、広い草地の個体より行動圏が小さく、形も単純でした。
道路が移動を妨げる影響は両区画で見られ、とくに道路沿いの個体群で強く表れました。昼夜による動きの違いも、小さな道路沿い区画で確認されました。道路沿いに残る草地も本種の利用地として調べられ、草地の縮小と道路による分断の両方が移動に関わる結果でした。本種はイベリア半島に限って分布し、道路脇の草地を使うこともあるため、研究者は道路計画で細かな行動圏を考慮するよう提案しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
道路沿いの草地では、16個体の追跡調査で移動を妨げる道路の影響がより強く表れました。