中国四川省南西部の石棉県で記録されたハタネズミです。タイプ標本は標高2,390mの草地で、ハンノキ植林地と竹の多い落葉広葉樹林に接する場所で捕獲されました。
成獣オスのタイプ標本は頭胴長95mm、尾長37mm、体重24gでした。夏の背中の毛は灰色の根元と黄褐色の毛先からなり、長さは約7.5mmです。頭頂、鼻先、目の周囲は灰黒色で、背中から腹側への色はなだらかに変わります。腹側の毛は灰黒色の根元に淡い黄褐色の先端があり、尾は上側が灰黒色、下側が灰白色です。耳は毛並みから突き出し、前縁と後ろ側は黒い毛で覆われます。
原記載の生息環境は、標高2,400m未満、約2,200mの湿った広葉樹林です。林床には被度約20%の竹と、高さ約40cmで被度約40%の草が生えていました。土は柔らかく砂が多く、深さ約5cmの腐植土があり、周囲には岩がありました。タイプ標本は標高2,390mの草地でハンノキ植林地と落葉広葉樹林に接して捕獲され、ほかの標本は標高2,238mと1,850mで得られています。7月上旬には調査した成獣オスの約半数で精巣下降が見られ、メスの妊娠は確認されませんでした。7月下旬には成獣メスの約33%が妊娠していました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。