チャガシラカモメは、繁殖期に褐色の頭になるアジアのカモメです。繁殖地と冬の滞在地を季節ごとに移ります。
繁殖羽の成鳥は濃い茶色の頭と白い目の輪を持ちます。非繁殖羽の成鳥は頭の大半が白く、耳の後ろに黒い斑があります。
中国・青海湖で繁殖するチャガシラカモメ32羽に、GPSと携帯通信を使う小型発信器を付け、2020年と2021年に移動を記録しました。南下の解析には15個体年分の記録が使われ、渡りの時期や飛行距離も調べられました。同じ繁殖地から出た鳥たちは、西回り、中央、東回りという三つの経路に分かれて移動していました。
越冬中の個体どうしの距離は平均1,040キロメートルで、標準偏差は548キロメートル、範囲は81から2,002キロメートルでした。東回りの鳥は雲南省の湖で越冬する傾向が続き、西回りと中央経路の鳥はより幅広い地域に分散しました。ひとつの繁殖地から出る鳥でも、季節移動の道筋や冬の滞在地に違いがあることを示した追跡記録です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
青海湖の繁殖個体群から追跡された15個体年分の南下記録は、西・中央・東の三経路に分かれ、越冬中の個体間距離は平均1,040キロメートル、標準偏差548キロでした。