繁殖羽では黒い体と銀白色の翼が目立ち、東ヨーロッパから西アジアで繁殖します。
繁殖羽は体の大部分が黒く、翼の上面は銀白色で、脚は赤いです。
ハジロクロハラアジサシは、ユーラシアで繁殖し、アフリカやオーストラリア周辺で冬を過ごす渡り鳥です。近年、中東でも12月から2月にかけて冬の記録が増え、その多くは夏の繁殖期に見られる黒い羽を保っていました。博物館の標本、イスラエルの標識記録、野鳥観察記録を集め、冬の分布と羽の変化が調べられました。標本の記録と近年の観察を組み合わせ、冬季分布の変化を追いました。
北半球で繁殖する個体は繁殖期の終わりから黒い羽を換え始めますが、中東の冬の鳥は黒い羽を保つ期間が7~8か月遅れていました。この羽の季節変化から、著者らは中東で2~4月に繁殖している可能性を示しました。見つかっていない繁殖地や時期を考える手がかりとして、冬の羽色が記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
中東で冬に記録されたハジロクロハラアジサシには、北方で繁殖する個体より7~8か月遅くまで繁殖羽を保つ鳥がいました。著者らは、羽の季節変化が2~4月の地域繁殖を探る手がかりになるとしています。