台湾の山地にすむカモシカの仲間で、若い葉や芽を食べます。
暗い茶色の毛に黒い背すじがあり、頬・喉・首の上側は淡い黄褐色です。オスとメスとも一対の角を持ち、尾は短いです。
タイワンカモシカは森林にすむ草食獣ですが、木に登る行動をまとめた記録は限られていました。研究者はFacebookやYouTubeに公開された写真・動画を調べ、台湾各地から15件の木登り場面を集めました。野外で長時間観察するのが難しい森の動物について、公開記録が珍しい行動を知る手がかりになった例です。
記録では常緑針葉樹や広葉樹など10種の木に登り、地上0.6〜4mの枝や幹が使われていました。登木中に採食していた場面は53.3%で、地面近くの植物以外も食べる機会になっている可能性があります。低地から亜高山帯まで、冬以外の季節にも記録されました。ただし15件の投稿記録から、行動の頻度や地域差を測ることはできません。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
台湾各地の公開写真・動画から整理された15件では、タイワンカモシカが10種の木に登り、地上0.6〜4mで採食する様子も記録されました。森の行動を調べる際、地上の観察に加えて枝や幹の利用にも目を向ける手がかりです。投稿記録だけでは個体数や木登りの頻度は分からず、正式な保全区分を示す資料でもありません。