北半球の冷涼な海にすむ、小型のイルカの仲間です。湾や河口などでも見られ、主に群れをつくる魚を食べます。
丸みのある体と短い鼻先、三角形の背びれを持ちます。背中は暗い灰色で、腹や喉は白くなっています。
カナダ西岸のプリンスルパート港近く、チャタム海峡の約2平方キロの海域で、太平洋のネズミイルカの音と船の位置情報が調べられました。
2020〜2022年の音響記録では、船が多いほど、餌探しに関わるクリック列と、それ以外のクリック列が記録される時間が短くなる傾向でした。時速約9キロ(秒速2.5メートル)以上の中速・高速船が多いと、両方の活動が低下し、タグボートは餌探しとそれ以外の活動、旅客船はそれ以外の活動の低下と関連していました。音の間隔から、餌探しのクリック列とその他の音を分けて集計しています。記録されたのは音の活動で、個々の動物の位置や泳ぎ方は追跡していません。結果はこの港近くの海域で得られたものです。
IUCN Red List of Threatened Species · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
世界評価では、ネズミイルカはIUCNレッドリストの低懸念(LC)です。評価日は2020年5月19日で、2023年に改訂版が出ました。世界全体の個体数の傾向は不明とされています。HELCOMの2024年バルト海評価は、バルト海本体の個体群を深刻な危機(CR)、ベルト海個体群を危機(EN)に分類しました。HELCOMの種情報シートは、バルト海で漁業の網にかかる混獲を最大の懸念とし、汚染物質も脅威に挙げています。刺し網が混獲の大半を占めるとされ、海中の音、船の航行、餌の減少も地域の脅威として記載されています。