白い体に緑がかった黒い頭と胸の茶色い帯がある、海辺のカモです。
オスとメスとも白い体と胸の茶色い帯が目立ち、繁殖期のオスはくちばしの付け根のこぶが大きくなります。
ツクシガモには、よく過ごす水辺の周りを巡り、別の場所へ移っていく暮らし方があります。ドイツ側のワッデン海東部で追跡された鳥は、次の滞在場所へ一直線に向かうよりも、途中のいくつもの場所に立ち寄ることが多くありました。大きく遠出した1羽は、北へ165キロメートル離れたデンマークのニサム・フィヨルドを訪れ、8日後には元の滞在場所へ戻っています。
2023年に公表された研究は、2011〜2013年の繁殖期に装置を付けた鳥のうち、長く追跡できた9羽を扱っています。移動を巡回型と滞在型に分けると、巡回型の日の割合は鳥ごとに6〜39%で、干潟が特によく訪れられていました。羽が抜け替わって飛べなくなる時期を含めて記録できた7羽では、その前の30日間に巡回型の動きが増えていました。長くとどまる時間と、周りへ出かける時間を組み合わせて過ごしていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
福岡県の2024年の資料によると、ツクシガモの飛来数は曽根干潟や博多湾で1970〜1990年代に増えた後に減少し、有明海では2010年代以降増えています。県の2011年版は、曽根干潟や和白干潟の周辺で行われる埋め立てが、数の変化に影響している可能性を挙げました。広い干潟を利用する鳥にとって、餌を取ったり休んだりできる場所を残すことが保全の課題です。