カザフスタンやシベリア南西部を原産とする、小さなハムスターです。大きな頬袋で物を運びます。
夏毛は茶色みを帯びます。日照時間が短くなると白っぽい密な冬毛に替わることがあり、変化の時期や程度には個体差があります。
短日条件に置いたシベリアハムスターでは、体温や活動の変化に個体差が表れます。2021年の実験では、短い日照時間で飼育した60匹を追跡し、個別の観察期間中に46匹でトーパー(日内休眠)が少なくとも一度記録されました。残る14匹では、観察期間を通じてトーパーは見られませんでした。休眠が始まる時刻や体温が下がる程度も個体ごとに異なり、同じ短日条件への反応には幅がありました。
別の長期解析では11匹を対象に、日照を短くした後の体重、毛の状態、体温、活動を13週間記録しました。季節への適応が強く表れた個体ではトーパーも確認され、体温だけでなく活動や体重の変化を合わせて追うことで、冬型環境への反応の幅が示されました。実験の照明条件は明8時間・暗16時間、室温は20℃で、餌と水は自由に摂取できる環境でした。
IUCN Red List of Threatened Species · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
2016年のIUCN世界評価は、Phodopus sungorus の学名で低懸念(LC)に分類されました。Mammal Diversity Databaseは2025年の属移動を反映して現行名をCricetiscus sungorusとし、現行ページのIUCN欄を「未評価」としています。