飛んでいる鳥を空中で捕るハヤブサです。北アメリカでは海岸や崖の周辺に多く、高い建物を巣場所に使うこともあります。
北米の成鳥は背中が青灰色で、頭は暗い色、胸や腹には横しまがあります。若い鳥の胸は縦の筋が目立ちます。
ハヤブサには、街でねぐらに集まる鳥を、日の出前や日没後にも狙うものがいます。ノルウェーのブリーネでは、一羽のメスが高いアンテナを狩りの出発点にし、仕留めたニシコクマルガラスをビルのバルコニーへ運んでいました。
二〇二五年の研究は、二〇一九年一一月一七日から一二月一六日までの三〇日間、この成鳥のメスを観察しました。近くの公園には、冬に何千羽ものカラスの仲間がねぐらを取ります。メスは高さ四三メートルのアンテナに止まり、そこから飛び立ちました。研究では四二回の飛び立ちを狩りとして数え、獲物を持ち帰った一三回を成功としています。確認された獲物は、すべてニシコクマルガラスでした。
獲物を運ぶ先は、ビル一三階のバルコニーに置かれた巣箱でした。この箱では繁殖せず、羽をむしって食べたり、休んだりしていました。成功した一三回のうち九回では、その前にも獲物を持たずにアンテナへ戻る飛行がありました。メスは高い足場で待ち、飛び出し、また戻る動きを重ねてから、食べ物を運び込んでいました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オランダでは、高病原性鳥インフルエンザがハヤブサの保全上の課題になっています。二〇二四年一二月公表の研究では、二〇二三年に死亡報告された四九羽のうち三二羽を検査し、二八羽からH5ウイルスを検出しました。国内の繁殖つがい数や生きた鳥の定期観察、死亡個体の検査を組み合わせて影響を調べています。著者らは、感染した餌となる鳥の死体を大量死の場所から速やかに取り除くことや、対象を絞った病気の監視を提案しています。