マギーカグラコウモリは、パプアニューギニアの低地で記録された希少なカグラコウモリです。YUS保護地域の調査では1個体だけが捕獲されました。
捕獲された1個体は長く柔らかな毛におおわれ、灰褐色に黄色みがあり、頭はさらに濃い茶色から橙色でした。鼻葉は突起のない単純な形です。
パプアニューギニアのニューブリテン島にあるホワイトマン山地で、マギーカグラコウモリ(Hipposideros maggietaylorae)が標高1,112メートルで記録されました。従来の記録範囲は海面から300メートルまでで、今回の記録は上限を812メートル上回ります。論文の表1には本種のメス2頭の測定値も載り、前腕長の平均は556ミリ、体重の平均は16グラムでした。
著者らはこの種を洞窟にねぐらをとるコウモリとし、標高1,000メートルを超える記録から、近くにコウモリが利用する洞窟があると推測しています。ニューブリテン島で採集した標本はアンモニアで脱色され、毛が橙褐色になっていました。著者らはこの状態について、洞窟内で長く休眠したり、授乳中に繁殖ねぐらの洞窟で過ごしたりするコウモリにも起こると説明しています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。