カナダや米国西部の森林・やぶで繁殖し、冬はメキシコや中央アメリカへ移動します。低い枝や葉から昆虫を探します。
成鳥のオスでは、鮮やかな黄色の体と黒い頭頂部が目立ちます。
ウィルソンアメリカムシクイは低いやぶで葉や小枝の虫を探し、地面に近い場所に巣を作ることが多い鳥です。研究者は六つの遺伝的集団を分け、繁殖期(6~7月)と非繁殖期(11~2月)の気温と降水量から、気候条件の幅と季節間の重なりを比べました。
ウィルソンアメリカムシクイの気候ニッチは、一年を通じて六つの遺伝的集団ごとに比べられました。研究者は繁殖期の6~7月と非繁殖期の11~2月について、気温と降水量から、各集団が経験する気候条件の幅を推定しました。種全体では非繁殖期の幅が繁殖期より広く、二つの季節の重なりはSchoenerのD値0.356と低く示されました。分析には新たな非繁殖期の遺伝標本107件が加わり、86件が集団に割り当てられました。
集団別では、西部北方集団と太平洋岸北西部集団だけが、非繁殖期より繁殖期に広い気候ニッチを示しました。残る四集団は非繁殖期の幅が広く、繁殖・非繁殖期を合わせた幅は西部北方集団で最大、太平洋岸北西部集団で最小でした。六つの遺伝集団を分けて調べると、同じ種でも季節ごとの気候条件の広がり方が異なることが分かりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
非繁殖地にとどまる傾向が強い集団は、気候が変わったときに別の気候帯へ移る柔軟性が限られる可能性を著者らは指摘しています。