タスマニアにすむ、肉を食べる有袋類です。ずんぐりした体と幅広い頭があり、毛は主に黒い色です。
尾は短く太めで、胸や尻には白い模様がある個体が多く見られます。成獣は通常、オスがメスより大きくなります。
タスマニアデビルでは、かみ合うなどの接触を通じて、生きたがん細胞が別の個体へ伝わる病気が問題になっています。顔や口の周りにできた腫瘍が大きくなると、食べることが難しくなります。1996年に最初に記録されて以来、野生の個体群を大きく減らしてきました。
保全チームは、野生で一時的に捕まえた個体を調べ、体の大きさや病気の兆候などを記録してから戻します。2017年にはタスマニア北東部のウカリナ/マウント・ウィリアムで、飼育下で維持してきた集団から、遺伝的な違いを持つ33頭を放す試験が行われました。
州政府が2025年に紹介した研究結果では、その後、この地域の集団の遺伝的な多様性が増え、血縁の近さが下がりました。病気のある地域で生き続ける集団を調べ、飼育下の集団も使って支える取組です。毎年の調査では、数や繁殖の様子、病気の広がりを合わせて追っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
顔や口に腫瘍ができ、個体の接触で伝わる病気が大きな脅威です。野生の健康や繁殖を調べながら、飼育下で守った集団を野生へ戻し、遺伝的な多様性を支える取組が進められています。