細く柔らかな下毛を持ち、チベット高原の高地に暮らす動物です。
毛の下には細く柔らかな下毛があります。オスだけに長い角があり、メスには角がありません。
チベットカモシカのメスは、出産や授乳の時期にゾナグ湖の南側に集まりました。調査では、その場所の植生が豊富だったことも記録されています。青海チベット公路の観察地点を通過する時期は、2008年には6月、2021年には5月となり、移動の時期に約1か月の違いが見られました。出産から子が立ち上がるまでの間は、調査したメスの96%で警戒行動が記録されました。
子を連れたメスの81.4%で警戒行動が多く観察されたのに対し、子のいないメスでは7.1%でした。生まれたばかりの子を連れたメスは、平均51.63秒と、調査で比べた状態のなかで最も長く周囲を見張りました。子が立ち上がるまでの時間にも、メスの注意深い行動が記録されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ゾナグ湖では、草木の多い湖の南側が出産・子育てをするメスの利用地として記録されました。道路の観察地点を通る時期は2008年の6月から2021年の5月へ移っており、季節移動と出産地をつなぐ環境がこの個体群の保全に関わります。