ヒマラヤの険しい山にすむ、岩場を登るのが得意なウシの仲間です。
オスとメスとも後ろへ曲がる角があり、成長したオスの冬毛では首や肩の長い毛が目立ちます。
ウッタラーカンド州のゴーヴィンド・パシュ・ヴィハール景観では、2025年4〜6月に2.5キロ四方の調査区43か所でヒマラヤタールの姿や痕跡が探されました。解析で得た場所の利用指標は0.62、見つけやすさは0.48です。調査区が推定行動圏ほどの大きさだったため、論文は「生息の有無」ではなく「その場所を使う度合い」として解釈しています。見つからない回があることを踏まえた初の地域基準になります。
利用指標は標高、地形の険しさ、北向き斜面とともに高く、亜高山帯の低木地や高山草原でも高めでした。一方、家畜の放牧が強い場所では低くなる関係が示されました。雨はタールの利用よりも調査時の発見率を下げる要因でした。保全では険しい斜面や草原を残し、放牧地との重なりを継続して調べる手掛かりになりますが、結果は一つの景観の雨季前の1季節に限られ、個体数変化を示してはいません。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2025年の調査は、高山草原・亜高山帯の低木地や険しい斜面が利用され、放牧の強い場所で利用指標が低いという地域の基準を示しました。継続調査では、同じ季節・調査区を再訪し、放牧との重なりと発見率を分けて記録することが有用です。対象はゴーヴィンド・パシュ・ヴィハール景観の雨季前1季節です。正式な保全区分・評価日はこの調査では確認できません。