ダーウィンギツネはチリ南部の森林にすむ小型のキツネです。暗い毛と赤みのある耳の後ろ側が目印で、チロエ島と本土側に離れた個体群があります。
毛は暗色で、耳の後ろ側は赤みがかり、あごには白い部分があります。
チリ南部ナウエルブタ山地の、人の暮らしと森が隣り合う地域で、カメラを使って肉食動物の出現を昼夜別に調べた研究があります。ダーウィンギツネでは、周囲250〜500メートルの在来林が多い場所ほど、夜の出現確率が高い傾向が示されました。森の価値は、どこにあるかだけでなく、周辺の景観と合わせて読む必要があります。
同じ研究では、カメラを置いた地点の在来林も、時間帯によって出現との正の関係を示しました。昼夜をまとめた平均だけでは、動物がどの時間にどの森を使うのかが見えにくくなります。これは一地域のカメラ記録に基づく結果で、島の個体群や種全体の分布を説明するものではありません。森林の関係は解析範囲を変えると強さも変わり、一つの距離だけでは説明できません。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ナウエルブタ山地の研究では、ダーウィンギツネの出現と在来林の関係が、昼夜や評価する範囲で異なりました。周囲250〜500メートルの森林は夜の出現とより強く関連し、カメラ設置地点の森林にも時間帯別の関係がありました。保全調査では地点の植生と周辺の森林パッチを両方記録し、昼夜を分ける方法が役立ちます。この結果は一つの景観での出現モデルであり、個体数の増減や全分布域の状態を示していません。