乾いた砂漠や草原にすむ、大きな耳のハリネズミです。
耳が大きく、背中の針には濃い茶色と白の帯があります。腹側は白っぽい色です。
夜、オオミミハリネズミがサソリを噛む。トルコ南東部シルナク県で、2025年に報告されたのはそんな一場面です。研究者たちは夜間の野外観察中、ハリネズミがサソリ Hottentotta saulcyi の体の前側を噛んでいるところを見ました。この記録は、昆虫などを食べるハリネズミが、サソリも獲物にすることを示す具体的な証拠です。針を持つ小さな哺乳類がサソリに向き合う場面から、夜の捕食者としての一面が見えてきます。
ただし報告されたのは一度の遭遇で、どれほど頻繁にサソリを食べるか、捕らえたあと全身を食べたか、尾の先にある針にどう対処したかは示されていません。サソリ狩りが日常の食事ではなく、たまたま出会った獲物への機会的な行動だった可能性もあります。夜の短い観察だけで食性全体を決めず、別の場所や季節の記録と比べることで、この一場面の意味が見えてきます。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベル)
世界全体では、オオミミハリネズミはIUCNレッドリストの低懸念(LC)です。世界評価での個体群傾向は不明で、最後の評価日は2016年9月11日、2021年版はその評価の修正版です。ヨルダンの2020年全国評価もLCとし、国内では増加が疑われる一方、個体数は不明としています。この増加はヨルダンに限った判断で、世界全体の傾向とは別です。同書は、現時点で深刻な影響が確認された脅威はないとする一方、将来の懸念として車にひかれる事故、捕獲・取引、農薬による餌の減少を挙げています。ダナ生物圏保護区とディビーン森林保護区は、生息地を守る場所として記録され、シューバク保護区は提案中です。同書はまた、当時、ヨルダンの農業法令にある野生生物保護リストの付属書IIIへの掲載を記録しています。