南アジアや東南アジアの森林にすむイヌの仲間です。成獣は赤茶色の毛と、暗い色のふさふさした尾を持ちます。
腹側の毛は淡い色です。生まれたばかりの子は暗い茶色で、成長すると成獣の毛色になります。
ドールは、いつも同じ頭数で動くわけではありません。ジャワ島東部では、三頭以上の群れで動くときと、一頭や二頭で動くときで、よく姿を現す時間帯にも違いがあります。
二〇二四年に発表された研究では、インドネシアのバルラン国立公園で、二〇一五年から二〇年までの六年間に得た自動カメラの写真や動画を調べました。各年の三月から十二月に調査し、三頭以上が一緒に写る場合や、五分以内に同じ方向へ複数が通る場合などを、群れとして扱いました。
群れの活動は、日の出と日の入りの頃に山がありました。一方、一頭や二頭のドールでは、群れより午前中の遅い時間にも活動が多く、夜の活動の山も群れより遅めでした。朝夕に動きが集中する群れに比べ、少ない頭数で動く姿は昼夜のより広い時間に現れていました。全体では真昼の活動が少なく、朝の六時頃と夕方の五時半頃によく動いていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スミソニアンの保全事業案内は、森林の農地や放牧地への転換、獲物の密猟、狩猟、病気をドールの脅威に挙げています。タイでは、国内の研究機関などと移動や病気の感染リスクを調べています。また、ミャンマーのナッマタウン国立公園では、家畜を襲う問題の原因調査と、ドールの獲物への密猟を減らすための住民への働きかけや環境教育を、事業内容として紹介しています。