砂漠や乾いた草原で、植物を食べて暮らすガゼルです。
腹は白く、体の色や脇の帯の濃さは地域によって変わります。メスにも角がありますが、オスより小さく、曲がり方も弱めです。
チュニジア南東部のシディ・トゥイ国立公園では、ドルカスガゼルと再導入されたシロオリックスが同じ景観で暮らしています。2020年12月から2022年11月にかけて、研究者は26台の自動撮影カメラで17,323カメラ日分を調べ、ドルカスガゼルを1,208回、シロオリックスを1,865回記録しました。両種の活動時間はよく重なり、主に明け方と夕方に動き、暑く乾いた時期には活動が少なくなりました。
一方、撮影地点の使い方はあまり重ならず、季節ごとの空間利用の重なりを示す指数は0.31から0.57でした。異なる環境条件がそれぞれの分布に関わり、使う場所の違いが共存を助ける可能性を示しています。春の雨のあとには両種の活動が増え、新しい植物が育つ時期と重なっていました。
IUCNレッドリスト(Mammal Diversity Database掲載) · 危急(VU) · 世界
ドルカスガゼルは、Mammal Diversity Databaseが掲載するIUCN世界評価で危急(VU)とされています。移動性野生動物種条約(CMS)の附属書Iには1979年から掲載されています。CMSのサヘル・サハラ保全計画が引用する推定では、チャドのOuadi Rimé–Ouadi Achim動物保護区の中央3,500平方キロメートルの調査区域に7,700〜18,000頭が生息しています。同計画は、車両を使った狩猟、干ばつ、農地拡大、生息地の喪失や劣化、羊やヤギの過放牧を脅威に挙げています。個体数調査、密猟防止巡回、地域住民の監視参加、継続的なモニタリングを提案しています。